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Living in the Free World

by Days posted at 2010-03-10 22:30 last modified 2010-03-10 22:30
Uprising March in London

3月に入り、ラサでは昨年同様の厳戒態勢が続いている。公安による「厳打嵐暴」キャンペーンでは、2日夜から翌朝まで、「全員、全装備、全時間」を合い言葉に全公安職員による一斉訓練が行われ、繁華街、旧市街とホテルなどで「不安定要素をなくす」捜索が実施されたという。
TCHRDによれば、公安は警戒度の高い市内60ヵ所のアパート4115室を捜索し、市内に戸籍のない7347人の身分証をチェックしたほか、70ヵ所の民宿(ゲストハウス)、インターネットカフェ、ゲームセンター、バーを捜索して合計435人を検挙したそうだ。うち14人は窃盗やバイク乗り逃げなどと発表されたが、残りの人々がなぜ検挙されたのかは不明のままだという。
「厳打嵐暴」キャンペーンで公安の標的にされているのは、身分証明書の「工作証」、戸籍を証明する「戸口」、一時滞在許可の「暫住証」のどれも持たない「三無」と言われる人々だそうだ。これは、2008年3月の騒乱がラサからチベット全域に拡がったのが、チベット各地からラサへの巡礼や行商の人々の影響だと、政府が分析しているからではないかと思われる。

中国メディアで新華網にも記事を配信している環球時報はきのう、ネパールのカトマンズでダライ・ラマ法王事務所代表のティンレー・ギャツォが逮捕されたと伝えている。「1959年3月10日はダライ・ラマ一派が反乱を起こした日で、亡命チベット人たちはこの日を記念日としている。ここ数年、この日に欧米にある中国大使館に対して抗議する亡命チベット人が増え、チベットに近いネパールがまた抗議の中心的な場所になりつつある」というこの記事は、ラサでも読めるだろう。
また同じ環球時報は、オレゴン州のポートランド市が「中国からの猛烈な反対にもかかわらず」3月10日を "Tibet Awareness Day" に制定したことを報じている。「チベットが中国から独立すべきだという国際的な声はますます高まるばかりだ」とサム・アダムズ市長は言い、提案者である議員のランディ・レオナードは「中国に対しては、言論と宗教の自由の原則を放棄することができない」と話したという。もちろんこの記事もラサで読めるに違いない。

ロンドンでは先週末、中国大使館からダウニングストリートを経て、外務省までのデモが行われた。
デリーではTYCによる抗議が中国大使館前で行われ、32人が参加したが、逮捕されたという。
ダライ・ラマ14世はきょう、チベット蜂起51周年に関する声明を出した。「チベット自治区の様々な場所で働くチベット人の公務員のみなさんには、公務でもよいし私的な休暇でもよいので、ぜひ自由な世界にあるチベット人コミュニティを訪ねてほしい。皆さんが置かれている状況をわかってほしいと思う」。

東京では13日(土)、大阪では14日(日)に、チベット解放のための行進が行われる。

A Sit-In in Ngaba

by Days posted at 2010-03-03 23:55 last modified 2010-03-04 01:56

ダライ・ラマ14世ワシントン訪問直前の2月19日のRFAの記事をいまさら日本語訳。
ちなみにこの記事、共同通信がいち早く転電している。但し「チベット族が春節(旧正月)を祝う『ロサル』の最中で」というのは恥ずかしい間違いで、「チベット人が旧正月を祝う『ロサル』の最中で」が正しい。チベットでは春節を祝っているわけではないのだから。

ロサル期間中、四川省の数百人のチベット人たちが公の場で抗議を行ったと地元からの情報は伝えている。アバでは、ゲデ僧院とセ僧院、マニ尼僧院の僧侶数百人が座り込みを行った。
「(座り込みはあったか?)はい。いまは誰も残っていません。帰りました」とアバ在住のひとりは言った。武警が出動したかを聞かれた別の目撃者は「そう、そうです。大勢いました」と答えた。
アバ出身で現在ダラムサラに住む尼僧のデキ・ドルマによれば、僧院、尼僧院合わせて8、9ヵ所の僧侶、尼僧が抗議に参加したという。
「2008年3月の騒乱の際に拘束された多くのチベット人の行方について、当局から何も説明がないことに抗議して座り込みが行われたのです。その後、3人が拘束されました。尼僧も子供も老人も座り込みに参加していました。彼らは銃で武装した公安に包囲されていました。拘束されたのも平和的に座り込みを行っていた人たちです」。
2008年にチベットの首都、ラサで僧侶たちが行った平和的なデモに対する武力弾圧は、中国当局の発表で死者22人を出す騒乱に発展し、隣接する3つの省にも広がった。北京政府は部隊を増派し、チベット全域が厳戒下におかれている。
インドのチベット亡命政府によれば、220人のチベット人が命を落とし、7000人近くが騒乱に関連して拘束されたという。

チベット人情報筋によれば、座り込みを行った人たちはその日のうちに解散したという。また、地元当局は役人を各僧院に派遣して仲裁を要請し、僧侶や尼僧は戻るように説得されたという。
公安は町を封鎖し、近隣の道路を封鎖した。
ダラムサラに亡命したツェリンという僧侶によれば、公安と抗議者たちは数百人に及び、公安のほうが多かったという。
「14日、1日だけのことでした」と地元目撃者の証言を彼は伝えている。
木曜日(18日)の電話取材に対しアバ宗教管理所はコメントしなかった。「何も知りません。番号間違えではないですか? そんな事件は起きていません。聞いていません」。

ダラムサラ在住のセータ・ツルティムによれば、彼の出身地であるセルタのKhekorでは、電柱に掲げられたチベット旗を下ろす公安職員と口論したためにチベット人の若者2人が拘束されかけたが逃げたという。彼によれば、2人はリンチェン・ドルジェ(23)とダルチュン(24)。他の情報によってもこの事件が確認されている。
今週、ダライ・ラマ法王とオバマ米大統領との18日の会談に先だって、チベット本土のチベット人たちは香を焚き、祈り、仏旗を掲げた。
ダライ・ラマを国家分裂主義者と見なす中国当局の厳戒にも関わらず、2008年の動乱の発火点となったラサのバルコルにチベット人たちは集まっている。目撃者によれば、2月17日以降警備が強化され、武装兵が市内に配置されているという。

Tibetans Pray Before Obama Meeting

by Days posted at 2010-02-22 23:55 last modified 2010-02-23 16:34

チベット本土のチベット人たちは、迫害の危険を冒して、米大統領と法王との会談成功を祈っている。順序が逆になったが、ダライ・ラマ14世とオバマ大統領の会談に先だって、18日のRFAが速報した記事。

RFA/Lhasa resident

ダライ・ラマを危険な分裂主義者と見なす中国当局の厳しい警戒下で、チベット本土のチベット人たちは、法王と米国のオバマ大統領とのホワイトハウスでの初めての会談に先立ち、お香を焚いたり、仏旗を掲げたりして祈りを捧げている。
自治区区都で、2008年に大規模な蜂起が勃発したラサでは、市内とバルコル周辺に数百人の武警が配置されるなど、水曜日(17日)から警戒度が上がっているという。
匿名インタビューに応じた男性によれば、拘束されたチベット人はいないという。
「チベット人はジョカンとポタラ宮に行列をなして集まっています」「ポタラ宮のダライ・ラマの御所に花とお香を供えています」と彼は話している。
「みんなジョカンとポタラ宮の周辺に集まって、会談の成功を願って、お香を焚いています」。
RFA/Lhasa resident ジョカンはラサで最も有名な寺院であり、ポタラ宮は1959年の蜂起後にダライ・ラマが亡命するまで居城だったところだ。別の情報筋によれば、ラサで集まっているのは、アムドやカムなど遠方から来た巡礼者たちだという。

ダライ・ラマと同じノーベル平和賞受賞者のオバマ大統領は、強硬的なチベット政策のための批判を浴びている北京政府に対して、「(チベットの)独自の宗教、文化、言語と本土に住むチベット人の人権擁護」のために時間を割くとしている。
ホワイトハウスによれば、オバマ大統領は、中国政府とダライ・ラマ特使とが対話を通して相違を解決するよう努力を続けるように促したという。

四川省アバ県にあるキルティ僧院の、インド北部ダラムサラの新僧院スポークスマンによれば、会談に先だって約2000人のチベット人がキルティ僧院の近くに集まり、お香を焚き、花火を上げ、祈ったという。
「現地に住む多くのチベット人たちがルンタ(風馬旗)を投げ、喜びを表しました」。

RFA/Lhasa resident

青海省ゴロク自治州のチクティル(久治)とガンデ(甘徳)では、「チャムダ僧院と周辺の村々の数百人のチベット人が木曜日(18日)20時すぎから集まって、会談を祝い、花火を上げた」と別の情報筋は伝える。
「みんなでお香を焚き、花火を上げました。ガンデ県中級学校の学生たちも花火に加わったところで、地元公安がやってきて解散させました」。
レコン(同仁)では、会談は「大イベント」だと、ゾカンと名乗る僧侶が伝えている。「会談が実現して最高に嬉しいです」と彼は話した。

It Lets Us Know We Have Not Been Forgotten

by Days posted at 2010-02-19 16:15 last modified 2010-02-19 22:54
ラファイエット公園から

米国のオバマ大統領が18日、訪米したダライ・ラマ14世と会談した。会談は約1時間にわたり、ダライ・ラマが「米国は民主主義のチャンピオン」と持ち上げると、大統領はダライ・ラマの中道政策や非暴力主義、そして中国との忍耐強い交渉に触れ、「独特なチベット仏教、文化、言語の保護と、中国域内のチベット人の人権擁護を強くサポートする」と応じたという。
チベットの独立分離運動を刺激することを恐れる中国政府が、会談を阻止しようと何度も抗議の談話を出したが、結局大統領が方針を変えることはなかった。しかし、このところ悪化し続けている中国との経済関係に配慮してか、会談はホワイトハウスを象徴するオーバルルームではなく、1階の小さなマップルームで行われ、2人並んでの記者会見や記者向けの撮影は行われなかった。テレビカメラはシャットアウトされ、ホワイトハウスから配信されたのは写真1枚だけだ。
隣接するラファイエット公園にはダライ・ラマを歓迎するチベット人たちが集まり、さながらフェスティバルのようだったという。ホワイトハウスの前に翻るチベット旗は感動的ですらある。SFTの元事務局長、ラドン・テトンもリポートしている。
2007年にブッシュ大統領がダライ・ラマと会談したときと比べ、ホワイトハウスの対応が後退したのは理解できないとか、いまや経済大国である中国との関係悪化を恐れず会談を決行したのは評価すべきとか、さまざまな意見も報道されている
現時点で際立っているのはロイターの中国電。北京では外交部副部長が米国大使のジョン・ハンツマンを呼び出したとか、そんな政府の反応に付け加えて、青海省でのチベット人の様子を紹介している。

もともとのチベット地域に属する中国北西部、青海省の同仁(トンレン)では、僧侶たちがオバマ大統領の会談を喜び、花火を上げて祝ったと話している。
「チベット人にとっては素晴らしいニュースです。政府が怒ろうと気にしません。オバマ大統領が彼に会ったのは本当に嬉しい」と僧侶のジョカは言う。
チベット暦の新年を祝っていたツェリンは、会談が実現したと聞いて笑みをこぼした。
「私たちが忘れられていないということですね」。

ちなみに、同仁県は青海省黄南チベット族自治州にあり、チベット語ではレコンです。

Khampa Kidnaps Prison Guard

Articles from Radio Free Asia

by Days posted at 2010-02-17 22:53 last modified 2010-02-17 22:53

2月10日のRFAの記事。1週間遅れになってしまったが、最初に読んだときには思わず吹き出してしまった。連れ去られた看守に「野蛮で知られる」という見出しがついているのだけれど、それを脱獄ついでに人質に取ったのだから、さすがカムパ

四川省の刑務所に拘束されていたチベット人が、拘留中の嫌がらせを理由に看守を道連れに脱獄し、1万4000ドルの懸賞金をかけた大捜索が行われているという。
四川省カンゼ(甘孜)チベット自治州のダルツェド(康定)公安局担当者は電話取材に対し、「逮捕令状が出されている」と話した。「(懸賞金は)10万元。(手配されているのは)パサン(という男)」だという。
2008年3月の騒乱以来警戒が厳しくなっている現地からの情報によれば、2月1日、看守が人質に取られる事件が起きたという。「パサンという収容者が、チャン・カソンという看守を人質にして脱獄したのです」とその情報筋は伝えている。
パサンはカンゼのパンユル(白玉)県出身と伝えられている。パサンは2009年にパンユルで起きた殺人事件に関連して拘束されていたが、判決はまだだったという。
地元公安関連の情報では、新しく造られた刑務所から四川省のトンコー(東谷)方面に逃げる容疑者が目撃されたという。

Chinese paramilitary police stand guard in Kangding, Mar. 21, 2008. AFP

トンコーへの道沿いには検問所が設置され、数百人の公安が配置され、捜索が行われている。地元筋によれば、連れ去られた中国人の看守は、チベット人収容者を手荒く扱うことで知られていたという。
「彼はもっともひどい看守のひとりです。チベット人囚人を虐待することで有名でした」。
証言者によれば、チャン・カソンは押収した食品包装紙を種に、収容者を強請っていたという。
「彼はチベット人に対して非常に悪辣な拷問を行っていました。特に2008年の騒乱に関係したチベット人には」と別の証言者も話している。

郡公安は一帯の住民に協力を求め、10万元の懸賞金をちらつかせて、パサンを探すよう全世帯に呼びかけている。

New Year Marked with Protest in Ngaba

by Days posted at 2010-02-15 23:55 last modified 2010-02-16 01:12
Losar, Tokyo

正月早々アバで衝突が起きているそうだ。Phayulのケルサン・リンチェン記者が亡命チベット人が多く住み、キルティ僧院が再建されたインド・カルナタカ州ムンゴットから伝えている。

元旦の400人のチベット人の座り込み抗議が、中国武警とのにらみ合いにつながった。亡命キルティ僧院の危機管理委員会によれば、チベット人たちは市場広場に座り込み、粉のままのツェンパやパンなど「悲しい正月」を象徴する食べ物を口にしていたという。
僧侶を始め、集まった人々は、2008年のチベット全土にわたった騒乱での死者を悼むため、読経し、ツァンパを撒いていた。抗議に参加した僧侶たちは、アバ・キルティ僧院とセイ僧院から来たという。
緊張が高まる中、キルティ僧院宗教管理委員会のドゥデル・トゥルクが市場にやってきて、争いごとを避けるために家に帰るよう抗議者たちに促したが、しかし「馬の耳に念仏」だった。彼らはキルティ僧院の僧侶たちにも僧坊に戻るよう要請したが、代わりに他の寺の僧侶たちが抗議に加わっただけだった。
中国兵は、この様子を撮影した携帯電話を抗議者たちから取り上げた。年末の29日(陰暦)に宗教舞踊を見るために厳しい警備にも関わらず集まったチベット人たちが、緊張を高める結果となった。現時点(日本時間15日午前1時)では、兵士たちが他の抗議参加者を合流させないよう、市場への道を封鎖しているという。

「中国政府に対して、政府が望むような形ではなく、自分たちのために殉じた同胞に敬意を表す形で新年を迎えたいということをアバのチベット人たちは表そうとしている」とStudents for a Free TIbet Indiaのテンジン・チョーイン代表は話した、
独立派活動家のテンジン・ツォンドゥは、この抗議がチベット本土のチベット人の抗議の表れだという。「同時に、きょうの自分たちのために、前途を失ったチベット人に対して連帯と敬意を表しているのだ」。

Because I am Tibetan

by Days posted at 2010-02-13 20:53 last modified 2010-02-13 20:54
YouTube: Because I am Tibetan

「チベットを愛しているから、私はチベット人です」
「チベット語を学んでいるから、私はチベット人です」
「自分たちの文化が好きだから、私はチベット人です」
「チベットの服しか着ないから、私はチベット人です」
「チベット人の血が流れているから、私はチベット人です」
「私の母はチベット人だから、私もチベット人です」
「チベットの歌を唄うから、私はチベット人です」
「遊牧民だから、私はチベット人です」
「この大地が好きだから、私はチベット人です」
「高原に住んでいるから、私はチベット人です」
「チベット語を忘れないから、私はチベット人です」
「兄弟を愛しているから、私はチベット人です」

きょうはロサル前日の大晦日。ハイチで大震災が起き、バンクーバーで冬季五輪が開幕し、日本では政治が空転しているあいだにも、チベットではチベット人が一日一日を生きている。ロサルは暮らしの節目だし、ワシントンで法王が大統領に会おうとしていることが人々を勇気づけてもいるだろう。
繰り返しになるが、アムドのJigdoがYouTubeに投稿したビデオはぜひたくさんの人に観てほしいと思う。
ストレートにチベット人であることのアイデンティティを訴えた1分43秒のビデオだが、トンドゥップ・ワンチェンの例を持ち出すまでもなく、中国政府の統治下では「国家政府分裂転覆罪」に問われかねない。カメラマンの勇気を讃え、彼が「外の世界」に伝えたかったことを、できるかぎり多くの人たちに知ってもらいたいと思う。

Don't Let China Steal Losar

by Days posted at 2010-02-09 02:19 last modified 2010-02-09 02:19
Losar because I Love Tibet

Students for a Free Tibet本部のテンドルが、ロサル(正月)に向けたメッセージを書いている。今年のロサルはヴァレンタインデイと重なった。つまり今週末の2月14日。
テンドルはNY在住。世界中からすればNYのチベット人は少なくないが、それでも故国から遠く離れて暮らす孤独感が、彼の青臭いメッセージの隠し味になっている。

ロサルはチベットのものだ。ロサルはチベットの人々のためにある。誰も私たちから盗ることはできない。
自分はチベット固有の祭りが意味をなさないような遠い外国に住んでいる。毎朝、毎晩混雑している地下鉄で戦い、見知らぬ人たちのまなざしを逃れ、自分の歩く地面は、山の故国から遠く海と空を隔てている。なぜロサルを祝う必要があろうか。西暦での新年はもう終わってしまったのだ。さて、答えは簡単だ。どこに住んでいようが、自分はチベット人だからだ。チベット人が自分たちの伝統を祝わなくてどうするのだ。

中国当局も、チベットの一部の地域ではチベット人がロサルを祝うのを奨励しているという。花火への補助金を出しているところもあるそうだ。言うまでもなく、ロサルを「乗っ取ろう」という中国当局の哀れな試みは、ロサルを中止するまで思い詰めていたチベット人たちに反射的な怒りを引き起こさせた。
ロサルを祝うのは中国当局の指示によるものだ、というのは間違いだ。同様に、中国当局が祝うように言うから、ロサルを中止する、というのも間違いだ。伝統を尊重するならば、中国当局への賛否ぐらいで、そんなに簡単に左右されるべきではない。中国は自分たちの伝統に口を出さないでほしい。私たちチベット人は、いつ、どこで、どのようにして、いかにロサルを執り行うか、私たち自身で計画して活動せねばならない。

来年も、その翌年も、中国当局はロサルを祝うようにと、私たちに言うだろう。ただアピールのために毎年ロサルを中止すべきだろうか? 中国政府に本当に痛手を負わせたいと思うなら、彼らを排除してロサルを行うべきだ。そして、私たちは自分のアイデンティティを主張するのに、この機会を利用すべきだ。チベットの食べ物を食べ、チベットの衣服を着て、チベット語を話し、チベット語でロサルのカードと表札を書き、バターランプを灯して、コルラ(右僥)する。カターを扉にかけ、ルンタを風に泳がせ、ツァンパとお香の匂いで空気を満たす。

チベット本土からの記事や詩でも、中国人から私たちをひきはがし、気力を養い、私たちのアイデンティティを確認する機会としてチベット人たちがロサルを祝おうとしているという。ハートマークに"Tibet"という文字を添えて、ヴァレンタインデイとロサルが重なることを示す人も多いという。例えばラサでは、ほとんどの人たちがロサル前の買い出しを終え、それぞれの自宅でロサルを祝おうとしていると聞く。2年近くになる事実上の戒厳令下で、グチュの熱い鍋や、デシーの甘い皿を友人や家族と囲んで、精神を養うのだ。

悲しみは象徴的な振る舞いとしては大切だけれど、政治的には一定の価値しか持ち得ない。過度の悲しみは、死者を生き返らせるよりむしろ、生きている人を死に近づけてしまう。本当は、自由へのチベット人の戦い(命をかけた戦い)、草の根からの活動による戦いを進めることが、殉教者を勇者たらしめているのだ。人々が参加したいと思うのは、躍動的で包容力にあふれ、魅力的でダイナミックな活動だ。決して、自己憐憫と無限の悲しみと涙の海に一緒に溺れたいと思わないだろう。
私たちの悲しみではなく、私たちの精神で、私たちの嘆きではなく、私たちの行動で、私たちとその抑圧者とを区別しよう。行動を一歩進めたいのなら、そして殉教者に敬意を表したいのなら、チベット人として、行動によって、誓いによってロサルを行うべきだろう。
今年のロサルには、ぜひ毎週何をするとか、できれば毎日何をするとか、そういう決心をしてほしい。それがチベット人を強くし、中華帝国を弱めることになるのだから。

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