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Across Kobotoke Pass with Bicycle

by Days posted at 2006-10-09 20:00 last modified 2007-02-27 01:13
石老山篠原側登山口に下りてきたところ

予定ではその頃、津軽半島を走っているのだったが、この大荒れの天気では行かずに正解だったかも知れない。2日も自宅で掃除、洗濯を繰り返して、洗うべき子供の体操着や保育園のシーツがあらかた乾いてしまうと、関東地方の好天に誘われて身体が疼く。

かくして、予定通り8時に家を出て、駅前でHardrock A1を輪行袋に詰めて、山手線に乗る。高尾駅前でMTBを組み立て、中央線の線路に沿って小仏峠へ向かう。
舗装路の終点から先は薄暗い林の中の道。しばらくはジープ道が続き、走れそうな感じがするが、他のハイカーに気を使って押していく。斜面をジグサグに登る登山道。道はよく踏まれていて、いい感じ。途中でランドナーを押して下りて来る男性とすれ違う。思わず、気をつけて、と声をかけてしまう。
小仏峠には11時頃に着いた。尾根道をさらに乗ったり、押したり。人が結構多いので、無茶をするわけにはいかない。昼前には城山到着。東西の展望が開け、木陰にベンチが建ち並び、茶屋を中心に山の上とは思えないほど賑わっていた。
相模湖の向こうに富士。ここからは「東海自然歩道」をたどる。小仏峠ほど道はよくない。尾根を巻いてにあっちへこっちへ急に降りていく。階段もあり、なぜか下りなのに担ぎだ。千木良に着く頃には息も絶え絶えになっていた。
降りたところの茶屋のラジオはお昼のニュースをやっていて、ワシントンの状況をリポートしていた。北朝鮮が核実験を行ったらしい。こんなところで聞くのはなんだか現実味に乏しいけれど。

相模川の対岸に渡るのに、車道を走ればいいものを、また無茶して弁天橋への川沿いの隘路を下る。倒木があるが、担いで通過。しかし、思ったよりも狭隘な道で苦労する。
弁天橋には釣り人がいて、こちらを見て目を見張っているので、こりゃ釣果の邪魔をしてしまったかと思ったら、自転車で登るんですか、と言われた。自転車の出現に驚いたらしい。登るんです、と答えたものの、どんな登り返しが待っているかと思うと気が重くなった。

東海自然歩道は嵐山を越えるのだが、敢えて自転車担いで登るような山でもないと思い直し、国道に出て、舗装路を山の裏側に回る。再び標識に従って行くと、里山をシングルトラックで抜ける道に。でも地図では相模湖病院を通るはずなので、これはおかしい、と思うが、だまされた気になってそのまま標識に従う。道はやがていい感じのダートになって、気分よく走っていく。沢沿いの道にぶつかるとそれが顕鏡寺の参道だった。
登山道は顕鏡寺の門前を突っ切って、直登している。思わず引き返そうかと思ったが、えいやっと10kgの自転車を担いで、登る。
そこから標高約700メートルの石老山への「走行」については、あまり詳しく書きたくない。とにかく走る、自転車に乗るどころか、担いでいた時間のほうが長かったのだから。尾根に出てからはほんの少し乗れるところもあったが、それよりも担がねばならないほうが断然多い。すれ違う登山者からは、それでどこまで登るんですか、と言われる。もちろん山頂までに決まっているだろうに。脳に酸素がいかなくなり、思考力が落ちていくのが手にとるようにわかる。サイクルコンピューターがホルダーからいつのまにか脱落していたのにも気付かなかった。最後に見たときには確か走行距離971km。あとちょっとで1000キロだったのに!
登るは地獄、下るも地獄だ。反対側の篠原へ下りる道は、石がごろごろ、滑るったらありゃしない。自転車にひきずられて私までそのまま落ちていきそう。まったく梯子を上って、降りてくるような登山道。
山裾の人たちにいくら賞賛のまなざしで見られようと、この山に自転車で登るのはまったくお薦めしない。

(以上、10/9の記録より)

Category(s):
ときどき旅
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