The Door for Tibet
新華社(英語版)によれば、法王特使として中国を訪問したロディ・ギャリとケルサン・ギャルツェンは寧夏回族自治区を見学した後、4日にようやく全国協商副主席で共産党中央統一戦線工作部長の杜青林との会談を行った。
会談内容は明らかではないが、新華社が伝える杜部長の主張は前回の会談とほとんど変わらない。杜は中国の少数民族政策として以下の原則を示したという。
- 政府と中国国家が何よりも優先される。国家統一と民族の結束は断固として守られなければならない。
- 各民族による地方自治制度は、中国の統一的な制度の下で運用され、他の国における連邦制や連合制とは異なる。
- 各民族による地方自治制度は、民族問題を解決するための中国の基本的な方針であり、国家制度の根幹である。香港・マカオで導入されている「一国二制度」とは異なる。
- 各民族による地方自治制度は、民族自治と地方自治との組み合わせであり、国家の団結を崩すような「高度な民族自治」という主張からの分裂志向は許されない。
また、中央統線常務副部長の朱維群、副部長の欺塔、チベット自治区常務副主席のバイマー・チーリンも2人の代表と会談した。中国側は、「愛国的な立場のダライ・ラマにはいつでもチベットの扉が開かれているが、チベット独立、半独立、形を変えた独立のための扉は将来とも開くことはない」と話したという。
RFAによれば、彼らの北京・寧夏訪問中、ラサでは警戒度が上がり、各ホテルの宿泊者リストが厳しくチェックされていたという。
ロディ・ギャリは今回の会談の目的を7月に行われた前回会談の「総括」だと述べ、中国政府首脳に対して「チベット人による高度な自治」を求めたと話したが、それ以上のことは語っていない。
Phayulによれば、2人の代表は6日にインドへ戻り、サムドゥン・リンポチェ首相に報告を行ったと見られるが、その際会談内容については17日から始まる「特別会議」まで伏せておくように要請されているようだ。
2人の中国訪問代表と相前後して来日していたダライ・ラマ法王は、けさ東京で数十人の在日チベット人との来日中最後の謁見を行い、ダラムサラへ向かった。「600万チベット人のスポークスマン」を自認する法王は、痛ましいほど終始にこやかだった。
法王を見送った日本でも、これから将来に向けた「会議」が始まる。いったいどうやって「開かずの扉」を開こうかと。
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