2008/08/17
Olympics Bring No Joy
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2008-08-17 03:06
last modified
2008-08-17 03:06
きのうの報道によれば、8日の五輪開会式で民族団結の象徴として大きな1枚の中国国旗を持って登場した56人の「少数民族」の子供たちは、大半が少数民族の衣装を着た漢族の子供たちだったという。「銀河少年電視芸術団」に所属する少年少女だそうだ。BOGOCの王偉氏は会見で「イベントではよくあること。演出のために、他の少数民族の衣装を着て友情を表現するのは中国の伝統」と話したという。
チベット連帯委員会によれば、五輪開催の数週間前から北京在住のチベット人に対する警戒が強まり、北京周辺から遠くへ追放した、また開会式でもチベット人を含む少数民族の出演はほんの数秒間だったと書かれているが、まさか開会式の少数民族役まで漢族が担い、本物の登場を拒んだとは、その警戒の徹底ぶりは理解を超えている。
本土に住む本物のチベット人は五輪開催をどう考えているのか、AFP通信が青海省のクムブム寺を取材して伝えている。記事はPhayulから。
赤とオレンジの僧衣をまとった僧侶が旅行者のスナップ写真に応じる程度で、あとは静寂に覆われているクムブム僧院は、遠く北京で開催されているオリンピックとはまったく別世界にあるように見える。しかし、中国青海省のチベット高原の一角にあるこの僧院の僧侶たちの日常に、オリンピックは大きな影響を与えていた。
ほとんどの僧侶は、外国人との会話を避けるか、話してもデリケートな話題になると急に黙ってしまう。が、匿名で、かつ特に注意して取材することができた数人の僧侶によると、オリンピック期間中の僧院の制限と警備方針は、僧侶たちの行動や通信を制限するのが目的だという。5ヵ月前にチベット自治区と青海、四川、甘粛各省のチベット人地域に広がった暴動と反中国抗議行動の再発を当局は恐れているのだと彼らは言う。
「私たちはオリンピック後の10月まで、Eメールを見ることができません」と、ひとりの僧侶が、中国人ツアーグループに聞こえる距離で言った。
「オリンピックだって?」と別の僧。「駅に行っても私たちには切符が買えないのだから、行くことも観ることもできないでしょう。だから全然関心がありません」。
クムブム僧院は有名な観光地であり、チベット仏教のうち黄帽派の重要な僧院だが、1949年の革命以来、クムブムの僧侶の数は約3,600人から現在約800人にまで減ってしまった。
北京から1400キロ西に位置するクムブム僧院の周囲を始めとする青海省に住むチベット人とチベット自治区とのあいだには、境界線などなく、ここのチベットの一部だと思われる。チベット人にとっては、自治区だけでなく、その周辺の州のチベット人地域も彼らの祖国の一部と見なされている。
3月に起きた騒乱は、五輪とチベット問題に注目を集め、世界中で抗議行動を引き起こすこととなった。チベット全域で警戒が解けないまま、チベット支援者はオリンピックが開催される北京で人目を惹く抗議行動を行った。
香港中華大学のチャン・キンマン主任(市民社会研究)は言う。「スローガンは、『安全なオリンピック』です。これは中国人が安全に行動することだけでなく、より多くの制限が課されることも意味しています。中国政府にとっては宗教は伝統的な脅威ですから、彼らが一介の僧侶であっても制限がかけられるでしょう」。
クムブムのある僧侶は自分が当局に絶えず監視されており、外国人と話さないように圧力を受けていると語った。
「『どこに行っていましたか』『誰に話しかけられましたか』といつも聞かれるのです」。
彼の仲間の僧侶5人は、いまは戻ってきているものの、騒乱の一時期、拘束を受けていたに違いないと彼は言う。
「様々なことがオリンピック後に改善されると言われていますが、私はそれほど確信できません。むしろ悪くなるのでないでしょうか」。
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