Not a Day Goes by Without Tears
早ければ8月1日にも、と言われていたトンドゥップ・ワンチェンの公判がどうなったのか、いまのところ情報はない。いつのまにか拘束し、家族に消息を知らせず、弁護士をつけないか、当局が弁護士を選任する詐欺まがいの秘密裁判で刑を言い渡す。このこと自体、近代社会では信じられないことだ。
彼の妻、ラモ・ツォがInternational Tibet Support Network (ITSN) の署名を呼びかけるメッセージがYouTubeに掲載されている。残念ながら肉声は英語に吹き替えられてしまっているが、それでも切々と訴える眼には思わず見入ってしまう。
現在トンドゥップ・ワンチェンの両親、家族とダラムサラで暮らすラモ・ツォ自身も、先週地元で署名集めを行ったそうだ。「国境なき記者団」のサイトには、その模様とともに、彼女のインタビュー映像が掲載されている(チベット語→英語→日本語なので、訳はあやしい)。
--なぜ彼はドキュメンタリーを作ろうと思ったのでしょう?
チベット本土の本当の状況を伝えたかったというのが、夫の最大の動機だと思います。ダライ・ラマ法王をはじめ、50年間耐えてきたチベット人の思いと、中国の弾圧を外の世界に知らせたかったのです。
--あなたの状況は?
6人の家族と夫の両親の生活の糧を得るために働いていますが、1999年から肝不全を患っています。彼の父親はたびたび調子が悪くなり、母親は泣いてばかりです。
毎朝1時に起きて、パンを焼いています。売るため、生活のためです。
様々な困難と向き合わなくてはなりません。--チベットの政治犯の家族の状況は一般的に言ってどうでしょうか?
特に昨年3月10日の弾圧以降、他の政治犯の家族は、私と同様、言い難い困難と悲しみにくれています。涙を流さない日はないでしょう、きっと。
勇気あるトンドゥップ・ワンチェンは、中国政府に「拉致」されていたのと同じ状況ではないか。
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