Where Does the Crime "Subversion of State Power" Come From?
水曜日のウーセルのBlogより、「これがなぜ『国家政権転覆罪』なのか?」。
早々と英語訳がHigh Peaks Pure Earthにも掲載されている。
トンドゥップ・ワンチェンが懲役6年の判決を受けたというのは、また悪いニュースだ。2009年が終わるその4日前、西寧で秘密判決が彼に出された。彼も彼の親族も、中国の司法当局から当然知らされなければならない司法手続きについて誰も連絡を受けなかった。老親を抱え、か弱い妻と4人の子の父親でもある35歳のアムドの農夫は、25分のドキュメンタリー映像を2008年3月下旬に撮ったことで逮捕され、1分の映像あたり3ヵ月という重い罰を着せられた。もし6年というのが判決を受けた日から起算するのなら、彼の刑期は1分あたり4ヵ月の長さになる!
トンドゥップ・ワンチェンは「国家政権転覆罪」で起訴された。この罪状をどう思うかと、ある外国人ジャーナリストは電話で私にインタビューしてきた。まぶたの裏に、決して忘れられない彼の映像のシーンが次々と現れてきた。見る度に涙を流さずにはいられなかったシーン、そこにはすすり泣きながら暗がりに座っている年老いた僧侶が映っている。
ダライ・ラマ法王の帰還は、最大の望みであり、夢です。 しかし、実現の可能性はなさそうです。 ダライ・ラマ法王、ダライ・ラマ法王に礼拝します。 法王のお名前を耳にするだけで、信仰と帰依、そして深い悲しみで心がいっぱいになります。 状況は絶望的です。 もう疲れ果てました。一人きりであてもなく、終わりもなくさまよい続けているようです。同様に、英国在住のチベット人で、映像を彼から受け取ったデチェン・ペンバの回想も眼に浮かぶ。 「数分話しただけですが、彼の決心と彼が重要だと考えることを実行する力に私は強い感銘を受けました。不公平な境遇にある中国支配下のチベット本土ではなおさらです。彼のインタビューに答えたひとりは雄弁に語っています。『中華人民共和国に生活するわれわれチベット人は、晴れた日の星のようだ。私たちは誰の目にも見えない』」。
そのジャーナリストに私は答えた。トンドゥップ・ワンチェンは特別な訓練をすることなく、単純なビデオカメラだけで、抑圧と差別に苦しみながら暮らす多くのチベット人の本当の思いと、現実的な望みとを収録しました。その目的はチベット人の心情を外の世界に伝えるためであり、これを「国家政権転覆の企て」というほど、国家というものはか弱く、脆弱なものでしょうか。ですから、トンドゥップ・ワンチェンの投獄は、別の視点から見れば、彼のドキュメンタリー映像の正しさを証明し、これを見た人々にチベット本土のチベット人がどのような境遇にあるのか完全に理解させることになるのです。私のBlogには、こんな中国人のコメントが書かれました。「中国共産党‥‥素人の写真家に重罪を課すとは中国共産党は偏狭すぎる。物笑いの種になるだけだ」。もっともこの他にはこんな寛大ではない意見もあったのですが。
「憲章77」の起草者のひとり、チェコのハベル前大統領は、中国の民主的知識人、劉暁波に出された懲役11年の判決に抗議し、胡錦濤主席への公開書簡を先週送った。その中で彼は、劉暁波への「国家政権転覆」という「北京の恥ずべき判決」についてこう書いている。
「知識人や芸術家、小説家、学者がそれぞれの本分で、思考し、重ねて考え、自問自答し、批評に甘えて、創造し、論争を試み‥‥、そのように実践するのが『国家転覆』と関係あるのだろうか。市民がそれぞれの考えとそれぞれの知識と常識の範囲で行動することが、自分たちが心配していることや自分たちの社会の将来について平和的に議論することが、国家保安を覆したり、将来を蝕んだりすることと関係あるのだろうか。それにも関わらず、行動し、連帯し、考え、そして自由に話すことが許されないようであれば、将来の国家の財産と精神は、埋もれたままになってしまう」。トンドゥップ・ワンチェンのような良心的な人間を悪者と扱うようでは、残念ながら私たちは未来を埋もらせるような国に住んでいるようだ。この国が憎悪と野蛮に沈んでいくことを私は心配している。
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