ときどき旅
Up one level土地の風土と、その力を得て生きている植物の影響力
水元公園には、メタセコイアの木々がすっくと立つ林があり、雨上がりの新鮮な空気を
吸い込んだ木々の濃密な呼吸に、思わずうっとりとしてしまった。
写真は、バードサンクチュアリの入口に立つ、都区内では珍しい標識。
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垂直懸垂
高校の頃、壁にクライミングロープを張って、垂直下降をやってた。
先生に見つかると面倒なので、職員室から見えない壁で。でもみんなの注目の的だった。
ボルダリングはやってるけど、クライミングロープはあれから使ってないなあ。
ネガをぱらぱらめくっていたら、こんな写真が出てきて、思わずスキャンしてしまった。
写っているのはたぶん後輩。
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利根町布川
北千住でTXに乗り換えるはずだったのだが、乗った常磐線が成田直通だったので、そのまま我孫子より先に行ってみる。そういえば、手賀沼の南を走るこの路線には乗ったことがないのだ。
電車は常磐線と同じ通勤車両なのに、我孫子を過ぎるととたんに単線になり、途中駅で行き違い。なんか違和感。
車窓の左手に池のある公園と、遊ぶ親子連れが見え、次の駅の布佐で降りる。ドアが背中で閉まって、ホームの時刻表を見て、ちょっと後悔する。日中は、30分に1本しかない。
駅を出て、近くのコンビニで地図を確認すると、近くの栄橋を渡ると利根川の対岸は茨城県らしい。次の電車に乗るのではなく、行ってみることにした。
数時間に1本のバスは行ったばかり。空は雨が降りそう。
県境の橋は、国境を思わせるほどものものしいところではなく、自動車が多く行き交っている。利根川も思ったより川幅が狭い。行き先の宛てがあるわけではなかったので、橋から見える大きな建物に行ってみると、利根町役場だった。
橋の千葉側は平地だが、茨城側はちょっとした丘になっている。階段は徳満寺の参道。上がっても展望は得られず、参拝だけしてくる。
来見寺、布川神社、布川小学校と別に目指したわけではないが、その前を通る。詳しくは知らないが、「柳田國男第二の故郷」という看板があちこちにあり、それを記念した公園もあるらしい。
あまり人気のない土曜日の午後の集落を歩いているうちに、千葉県側に戻るのが面倒になった。県道に出ると、「↑竜ヶ崎」の標識があり、さっき地図を見たところでは4、5キロの感じだったので、そのままてくてく歩くことにする。しかし、間もなく「竜ヶ崎7キロ」の標識に遭遇。嘘だろ、と思いつつ、とにかく歩く。
途中、農協の直売所で激安の値札につられ、トマトとにんじん、たまねぎ、馬鈴薯を買い込んでしまった。馬鈴薯の重さにはさすがに悩んだのだけれど。
それにしても布佐駅から竜ヶ崎駅まで一本道なのに、バス路線のひとつもないというのが信じられない。そこまで自家用車に頼る生活をしているのか、高校生や老人はどうしているのか、疑問はつきない。
1時間かけて、利根町のはずれにできたばかりらしい大きなスーパーの前を過ぎ、竜ヶ崎市にようやく入った。町境のちょっとした峠から竜ヶ崎方面を眺めたときには、だだっぴろい田園を県道がまっすぐに走っているばかりで、すぐそこに町の中心部があるとはとても思えず途方に暮れる。
モスバーガーで休憩。店員さんに聞くと、ここからさらに20分以上、「意外とありますよ」と返答された。結局30分かかって竜ヶ崎駅に着いた。列車はちょうど出発したばかりで、次は40分後。すっかり夕方になってしまった。こんなところまで来てしまうとは。
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洲崎灯台
自転車2台をSTEPWGNに積み込んで、隙間にダッフルバッグを押し込んで、Let'sGO ! と言っても、いつものことだが10時は回っている。
湯島のいつものセルフスタンドで、最低限都内を脱出するだけのガソリンを給油し、神田橋のスタバから首都高を見上げると、渋滞。そうか、土曜日だった。呉服橋入口まで回って、料金所をくぐる。ETC対応のゲートは清掃中で、ブースの係員にカードを渡す。すみませんねえと謝られる。ETCを着けてから、この感覚はなかったような。
渋滞は7号線へ続いていて、呉服橋からの入路は空いている。環状線はかろうじて流れている。有明からの渋滞も、湾岸線東行きの車線だけで、こちらはスムーズ。まさに都心を脱出しようとしているのだ。
浮島からアクアライン。川崎側のトンネルをくぐり、「海ほたる」もすっ飛ばし、木更津側の橋だけ少し速度を緩めて、あっという間に房総半島に上陸。
途中、「ロマンの森」のアスレチックフィールドで遊んで、17時前には南房海岸に着いた。
日没にはまだ時間がある。自転車を引きずり出し、平砂浦の自転車道(県道和田白浜館山自転車道線)を洲崎へ向かって走り始める。が、100メートルも走らないうちに、道は車道から浜辺へ離れ、完全に砂に埋もれる。自転車をひきずって、ちょっと先まで行ってみたが、この先走れるとは思えなかった。砂に咲いたヒルガオがあざわらっているようだ。
しかたなく車道を走る。それほど交通量は多くない。平砂浦ビーチホテルから先は少しカーブの多いワインディングだし、畑仕事を終えたおばちゃんも猫車で歩いているので、クルマもそれほどスピードを上げずに走っている。助かる。
夕暮れ前に洲崎灯台の下に着いた。路地の奥の商店の脇にあるのは、クルマはおろか、自転車も上がれない狭い階段。その下に自転車を並べて置いて行く。
水平線の上には薄い雲がかかっていて、きょうの夕日は海には沈みそうになかった。愛の言葉を楽しみにやってきたカップルたちを邪魔するように、すぐに帰る、あと1分で帰る、と子供が走り回る。海に映った夕日が、岬の突端の入り江をわずかに照らし出した。恋人たちのシルエットが浮かび上がった。
(きょうは雨なので、6/3のことです)
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Koiwagawa
山形県鶴岡市小岩川地区で海に迫った崖が崩壊し、国道7号線とJR羽越本線が土砂に埋まったのは7月14日のことだった。全国に災害をもたらした、あの梅雨の最中だ。
片側1車線ずつの国道は2日間の通行止めの後、片側通行で通行が再開されたものの、鉄道はいまも復旧工事の最中。特急「いなほ」と接続する代行バスがかろうじて新潟−庄内の旅客を運んでいる状況らしい。
翌週末に私たちも寝台特急「あけぼの」で秋田入りする予定だったのが、運休となってしまった。17日までは北上線経由で迂回運転をしていたのだから、そのまま続けてもらえればよかったのだが、きょうの段階では8/9に運転再開される見込みらしい。まあ、急に仕事も忙しくなって、休暇を取って秋田行きどころではなくなったので私たちはいいのだけれど、それにしても山形の人たちは困るだろう。
山形県知事はこの災害に関して「自然災害ということで片付けられるのか」と記者会見で苦言を呈したらしい(7/25山形新聞)。これはこれまでのJRや国土交通省による対策が不十分だったのではないかということを指摘しているらしい。
道路については山沿いに「新直轄方式」の高速道として日本海東北道の工事が着々と進められており、いずれ開通すれば新潟県境−鶴岡のあいだは国道の通行止めに悩まされることがなくなるだろう。
問題は鉄道だ。今回土砂崩れの起きた小岩川−あつみ温泉駅間は海沿いに単線の線路が国道と並走しているのだが、それとは別に複線幅の2つのトンネルが山側に貫通しており、トンネルの出入り口部分を既存の線路と接続すれば、すぐにでも列車が走れるそうな感じなのである。
このトンネルは旧国鉄が建設したのが、民営化の余波でそのまま使われなくなってしまったらしい。つまりもう20年以上もほったらかしなのだ。
このトンネルを有効に使えば、少なくともこの区間は土砂崩れや台風による波浪とは無縁になる。線路の付け替え工事が土砂崩れの災害復旧よりも安いとは言わないが、この20年の無策のために余計なコストを支払っているとは言えるのではないだろうか。しかもそのコストは、JRだけでなく、山形の乗客たちが不便な思いをすることで支払っているのである。
運転再開時期の発表前に、8月下旬に休暇を取るべく、再度「あけぼの」の予約を取りに駅の窓口へ行った。駅員はいつまでの発車分が販売中止なのかを確かめてから指定券を発行してくれたが、「それまでに動いているといいんですけれど」と言っていた。
予定通り来週の9日から、小岩川の人たちの生活が元に戻ることを願おう。
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Aomori Touring has been Canceled
この2週間、嬉々として準備に励んできた竜飛岬ツーリングだったが、おととい、きのう、きょうと、日曜日の天気予報が「曇りときどき雨」「曇り」「雨」と目まぐるしく変わり、敢えて悪天候に挑むこともないと思い直して、出直すことにした。
列車の指定券変更に訪れた上野駅「みどりの窓口」は、常磐線特急が強風で運転中止のため、払い戻しを求める長蛇の列。申し訳なく思いながら、でもこっちもきょう中に変更かけないとならないのだと、無言で訴える。
中には大声で長蛇の列に文句を訴える人も酔っぱらいもいて、Giapponeの観光が大雨にぶつかってしまったイタリア人カップルや、小さい子供を連れた母親たちに申し訳なく思った。やはり悪天候の日には行動を起こさないに限るのだ。
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Across Kobotoke Pass with Bicycle
予定ではその頃、津軽半島を走っているのだったが、この大荒れの天気では行かずに正解だったかも知れない。2日も自宅で掃除、洗濯を繰り返して、洗うべき子供の体操着や保育園のシーツがあらかた乾いてしまうと、関東地方の好天に誘われて身体が疼く。
かくして、予定通り8時に家を出て、駅前でHardrock A1を輪行袋に詰めて、山手線に乗る。高尾駅前でMTBを組み立て、中央線の線路に沿って小仏峠へ向かう。
舗装路の終点から先は薄暗い林の中の道。しばらくはジープ道が続き、走れそうな感じがするが、他のハイカーに気を使って押していく。斜面をジグサグに登る登山道。道はよく踏まれていて、いい感じ。途中でランドナーを押して下りて来る男性とすれ違う。思わず、気をつけて、と声をかけてしまう。
小仏峠には11時頃に着いた。尾根道をさらに乗ったり、押したり。人が結構多いので、無茶をするわけにはいかない。昼前には城山到着。東西の展望が開け、木陰にベンチが建ち並び、茶屋を中心に山の上とは思えないほど賑わっていた。
相模湖の向こうに富士。ここからは「東海自然歩道」をたどる。小仏峠ほど道はよくない。尾根を巻いてにあっちへこっちへ急に降りていく。階段もあり、なぜか下りなのに担ぎだ。千木良に着く頃には息も絶え絶えになっていた。
降りたところの茶屋のラジオはお昼のニュースをやっていて、ワシントンの状況をリポートしていた。北朝鮮が核実験を行ったらしい。こんなところで聞くのはなんだか現実味に乏しいけれど。
相模川の対岸に渡るのに、車道を走ればいいものを、また無茶して弁天橋への川沿いの隘路を下る。倒木があるが、担いで通過。しかし、思ったよりも狭隘な道で苦労する。
弁天橋には釣り人がいて、こちらを見て目を見張っているので、こりゃ釣果の邪魔をしてしまったかと思ったら、自転車で登るんですか、と言われた。自転車の出現に驚いたらしい。登るんです、と答えたものの、どんな登り返しが待っているかと思うと気が重くなった。
東海自然歩道は嵐山を越えるのだが、敢えて自転車担いで登るような山でもないと思い直し、国道に出て、舗装路を山の裏側に回る。再び標識に従って行くと、里山をシングルトラックで抜ける道に。でも地図では相模湖病院を通るはずなので、これはおかしい、と思うが、だまされた気になってそのまま標識に従う。道はやがていい感じのダートになって、気分よく走っていく。沢沿いの道にぶつかるとそれが顕鏡寺の参道だった。
登山道は顕鏡寺の門前を突っ切って、直登している。思わず引き返そうかと思ったが、えいやっと10kgの自転車を担いで、登る。
そこから標高約700メートルの石老山への「走行」については、あまり詳しく書きたくない。とにかく走る、自転車に乗るどころか、担いでいた時間のほうが長かったのだから。尾根に出てからはほんの少し乗れるところもあったが、それよりも担がねばならないほうが断然多い。すれ違う登山者からは、それでどこまで登るんですか、と言われる。もちろん山頂までに決まっているだろうに。脳に酸素がいかなくなり、思考力が落ちていくのが手にとるようにわかる。サイクルコンピューターがホルダーからいつのまにか脱落していたのにも気付かなかった。最後に見たときには確か走行距離971km。あとちょっとで1000キロだったのに!
登るは地獄、下るも地獄だ。反対側の篠原へ下りる道は、石がごろごろ、滑るったらありゃしない。自転車にひきずられて私までそのまま落ちていきそう。まったく梯子を上って、降りてくるような登山道。
山裾の人たちにいくら賞賛のまなざしで見られようと、この山に自転車で登るのはまったくお薦めしない。
(以上、10/9の記録より)
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Tappi
てなわけで、ようやく1000キロの旅の終わり、竜飛岬にたどり着いた。ここがとりあえずの旅の行き止まり。
今回の短い旅のハイライトは、小泊から竜飛に至る「竜泊ライン」。標高500メートルほどの峠越えを含むハードなワインディングロードだった。数年前に観光バスも入れるように完全2車線路として舗装され、クルマでドライブするには快適だろうが、自転車には滅多にクルマのやってこない道路の幅員はあまり関係ない。ちょうど木々が色づく季節だったが、毎年11月中旬には閉鎖されてしまうという。旅立つのにはぎりぎりのタイミングだったかも知れない。
小泊港を朝7時に出て、竜飛に着いたのが11時。ちょっと時間をかけすぎたかもしれない。
竜飛から海底トンネルは北海道に続いているが、自転車では走って通れないので、青森に引き返して帰ってきた。
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毎日新聞8/8より。
富塚・鶴岡市長:JR東などに要望「未利用地活用し幹線の安全策を」 /山形
羽越線新幹線直通促進庄内地区期成同盟会長の富塚陽一鶴岡市長は、7日までに、JR東日本本社などに、同線の安全対策として「あつみ温泉駅―小岩川駅間の2カ所の未利用トンネルや未利用鉄道用地を活用し、日本海沿岸の大動脈幹線の安全策を講じてほしい」とする要望書を提出した。土砂崩れの不通区間は9日、運転を再開する。【粕谷昭二】