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Dispatch from Dharamsala

by Days posted at 2008-11-19 20:50 last modified 2008-12-09 10:36

きのうのRFAが伝える、「ダラムサラ横丁の長い一週間」。

17日、数百人の代表が、チベットの危機打開のためのスペシャルミーティング出席のためにダラムサラに集まった。法王代表団と中国共産党との8回目の対話は失敗に終わった。
ダライ・ラマ法王は、中国の下で「高度な自治」を求める中道路線の是非を審議するため、世界各地からも代表をダラムサラに集めた。ミーティングはTCV(チベット子ども村)で月曜日朝、カルマ・チョーペル亡命議会議長とサムドゥン・リンポチェ首相の声明で始まった。法王は出席しなかった。
ミーティングは長いティーブレイクを挟み、そのあいだにTYC(チベット青年会議)とチュシ・ガントク(かつてのゲリラ組織で、「4つの河・6つの山脈」という意味)がチラシを配った。
テンジン・ツォンドゥジャムヤン・ノルブラドン・テトンといった知識人活動家、「ランゼン」運動の発案者、独立主義者の周りには報道陣が群がった。昼食時までには、ミーティングが方針転換に向かおうとしているのが明確になった。
いまや多くのチベット人が、亡命政府が固守する中道路線に批判的になっている。政府を批判することはダライ・ラマへの裏切りと考えられたことから、かつてはありえなかったことだ。
今年春にチベットで起きた危機的状況と、五輪聖火リレーに対する世界的な抗議活動などに亡命政府は成果を上げられなかった。サムドゥン・リンポチェが抗議活動の中止を活動家に求めたときにも、彼らはそれは無理だと礼儀正しく返答していた。チベットでの状況がひどくなればなるほど、抗議運動は激化していった。

この数十年、「バー・ダラムサラ」でのチベットの運命に関するおしゃべりは、堂々巡りを続けてきた。だいたいは酔っぱらって帰るか、さもなくば殴り合いで終わっていた。月曜日夜のマクロード・ガンジのカフェやパブには、息つく暇もない衝動、怒り、いらだちが満ちていた。いま「ホテル・チベット」のバーでは、角のテーブルに陣取った著名な作家であり「独立」の代表でもあるジャムヤン・ノルブの周りで議論が渦巻いている。
果たして非暴力主義は、人々に対する抑圧を続ける共産党政府を変革し、ダライ・ラマに対する誹謗をやめさせるようにできるだろうか。どこまでいけば、チベット人は暴力を選ぶようになるだろうか。
このミーティングで、中道路線の支持者たちはこれまでの信頼を失う危機に立ち向かわなくてはならない。インド各地に散らばって生活しているチベット人たちは疲れ切っている。必要とあらば新天地で暮らすが、本当はチベットに帰りたいのだ。チベット解放の戦いに身を投じようとしている者もいる。伝統と礼儀はあまり尊重されなくなってきている。
月曜日のミーティングの後、マクロード・ガンジを帰る途中である学者がこう話した。「ダライ・ラマの将来と、チベットの未来とはまったく別のものなのです。それらがひとつになることはもはやあり得ません」。

ここ1週間、ダラムサラを拠点とするニュースサイト、Phayulには、北京から戻った代表団の記者発表を始め、中道路線に関するサムドゥン・リンポチェの見解、王力維、ジャムヤン・ノルブら知識人の論文が次々と掲載されている。
とてもすべては紹介しきれないし、重要なのはミーティングの結果であり「いまの時点ではそれは非常に難しい」ということなので、きょうはMaura Moynihanの目を通していまの雰囲気を悲観的に伝えるRFAの記事を引用してみた。
ダラムサラには日本の報道陣も取材に訪れているし、ダラムサラ在住の中原一博さんも毎日のように記事を更新しているので、そちらをチェックするのが早いだろう。

一方でOHCHR(国連難民高等弁務官事務所)の拷問禁止委員会の第41回会合が11月21日まで開催されている。中国政府に対しては、既にアムネスティなど人権擁護団体、THCRD、ICTなどチベット関連NGOが意見陳述を行っており、まもなく声明が採択されるものと思われる。
日本でも中国政府への積極的な対応をこの拷問禁止委員会に求めるオンライン署名がきょうを期限に行われ、1500以上の署名が集まったという。
さまざまな国際的圧力を私たちがかけることも重要だが、チベットの将来はチベット人自身に委ねられている。チベットでは一刻を争うような事態が毎日のように続いている。決して堂々巡りになることなく、明確な結論を導き出し、チベット人全員がそれを尊重して将来に向かって行けるようになることを祈るばかりだ。

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