Forceful Resettlement of 6000 Nomads in Gyalthang
26日の香格里拉新聞網によれば、雲南省デチェンチベット自治州シャングリラ(香格里拉)県では今年に引き続き遊牧民の定住プロジェクトが進められ、2011年12月までの次年度に1300戸の住居が住めるようになるという。
定住プロジェクトは内需拡大と成長維持のための国家重点プロジェクトのひとつで、政府が辺境地域の社会経済発展を支援し、牧民の居住環境を改善して生活水準を平等にし、和諧社会を形成するためのステップである。
発表によれば、2009-2010年度は2135棟の住宅を完成させ、10611名の農牧民と遊牧民、半遊牧民が新居への移転を喜んだほか、23669頭の牛、10899頭の羊が小屋で飼育されるようになった。
今年11月から来年12月までの遊牧民定住プロジェクトでは、11178,09万元の投資が計画され、うち中央政府が3300万元、農牧民が7878.09万元を出資する予定。これにより、1300戸6600人の遊牧民定住と困窮農牧民の住宅問題が解決される見込みである。
現在、県はこのプロジェクト案を審議に上げており、各郷・鎮の人民政府は農牧家の基礎状況と意向調査を行い、組織的に実施計画を作成しようとしている。
数字ばかり並べ立てられた自画自賛記事には笑うしかないが、現実はとても笑っていられない。29日のPhayulはこの記事を手厳しく批判している。
「近代化」に名を借り、コンクリートの住宅に押し込めるチベット遊牧民と牧畜家の定住計画は、人権活動家やチベット評論家の関心を呼んでいる。海外や中国国内の環境活動家によれば、定住は貧困を増大して家族を崩壊させ、家畜を囲い込むことにより生態系を破壊するという。
中国政府は2006年から農民、遊牧民を「恒久的ブロック造り住宅」に移住させる5ヵ年計画を実施した。国営メディアによればこのプロジェクトは2010年末までに80%の農民、遊牧民を定住化させていったん終了するという。
これらの住宅は主要道路に面し、以前住んでいた場所からさほど遠くなく、しかも学校や仕事に行くのに便利になるばかりか、環境保全と人々の健康のためにもよいとしている。
2006年と2007年の2年間で中国政府は25万人、つまり人口の1割のチベット農民、遊牧民を「文化村」に移住させた。報告によれば、彼らは望んでいない移住先の住居を自費で購入することを命じられたという。
この結果、遊牧民たちは彼らがやってきたのと異質な方法で生計を立てなければならなくなり、不満と絶望のうちに伝統的なライフスタイルを放棄することになった。
2007年6月にヒューマン・ライツ・ウォッチが出したリポートによれば、劣悪な環境に移住させられ、生計を立てるための技能を持たない遊牧民たちは、大切にしてきた家畜を次々に処分せざるを得なかったという。
あるいはダムや道路といった公共事業のため、強制的に立ち退かされるとリポートは書いている。
ギャルタン(シャングリラ)で起きていることは、チベット自治区での「恒久的ブロック造り住宅」続編かもしれないが、遊牧民を定住させる政治的な意図が、経済面での成果に変質しているのが少し気になる。「あなたのためだから」と押し付けられることほど嫌なものはない。
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