Personal tools
Document Actions

Shinagawa Aquarium

by Days posted at 2007-04-14 23:50 last modified 2008-06-08 23:28
2007-04-14日本橋

2007-04-14しながわ水族館

旅は日常の延長でもある。このところ毎週土曜日は学校の友達と約束して児童館へ行くことになっているのだと決めているらしいモトを、自転車に乗せて違う方向に連れて行くのは相当に骨の折れる仕事だった。
頼まれていた振込を済ますために、銀行にも寄らなくてはならない。不忍通りは慣れた道だが、歩道が狭い。特に道灌山下のおなじみの古書ほうろうあたりは、電柱が歩道の真ん中に突っ立っていて、向こうから来るママチャリにも気兼ねする。ひとりだったら車道をクルマと同じ速度で走っていくのだが、リヒトを後ろに乗せて、モトと一緒に走るのではそういうわけにはいかない。なるべくイライラしないように、着実に走る。
祖父が入院している日本医大の下を通るときに、そういえば見舞いに行かなければと思い出す(私の祖父はこの2週間後に予期せず亡くなった)。根津神社の前は「つつじ祭り」の支度が進んでいる。谷根千界隈、週末は名所めぐりの人たちで混むのだが、土曜日はさらに仕事をする人たちも重なって混乱するのだ。
それも動物園の前まで来ると一段落する。公園に入って、不忍池のほとりで自転車を停めて振り返ると、無理矢理連れてこられたモトの機嫌はようやく直っていた。リヒトが歓声を上げる。公園の中を2台並んで、スピードを落として走る。

天神下から外神田で、中央通りに出る。リヒトはベビーキャリアの中でいつのまにかうたた寝。土曜日の秋葉原は人通りが多い。歩行者に気をつかっていると、ほとんど歩く速さ以下。青果市場があった頃を思い出す。売られている物は別だけれど、秋葉原はいまでも「市場」だ。
万世橋を渡ると、閉館になった交通博物館が右手に見える。中央通りを来たのは、江戸時代からの起点「日本国道路元標」があるからで、やはりここを通らないとスタートという気分にならない。写真を撮っていると、徒歩ツアーの一団がやってきて、私たちの自転車が邪魔になっているようだった。
欄干の龍の彫像が「かっこいい!」とモトに言われて、確かに猛々しいのにいまさら気づく。ふだん通勤で行き来はしているのだけれど。
銀座に入ると、土曜日のこの時間は歩行者天国。自転車を降りて、車道のまんなかを押して歩く。銀座と言えば、子供の頃はおもちゃのキンタロウを訪れ、すぐ隣、三越のマクドナルドでクォーターパウンダーを買ってもらうのが日曜日の楽しみだったのだが、いま思うと何と贅沢な子供だったのだろう。当時の私のお小遣いは、ほとんどこのキンタロウで消えていった。いまやキンタロウはなく、マクドナルドがあった場所はティファニーになってしまった。
かろうじて木村屋、山野楽器、ミキモト、教文館あたりは往時そのままで、別にそれを懐かしむわけじゃないが、自転車を停めて教文館の6Fへ上がる。モトがきのうまで読んでいたYAノベルの続編を読みたがっていたのだ。さすが「ナルニア国」、それほど広くないのにきちんと揃っている。フロアの奥にはベンチに座って読めるスペースがあって、モトと同年代だが、いかにも品の良さそうなベレー帽をかぶった女の子が真剣なまなざしで本を読んでいた。

大門のWendy'sで昼食。大門の由来となった増上寺の山門が威風堂々と立ちはだかっている。あ、東京タワー、とモトが声を上げる。高速の下になってしまった金杉橋から屋形船が係留された古川を眺めると、東京湾が近いことを感じる。
大きく右に曲がって三田、高輪へ向かう交差点から国道15号線を外れて、新幹線が目の前を通り過ぎるガードをくぐる。これが旧海岸通り。小金持ちが外車を買いに来るヤナセの隣のガソリンスタンドは、なんとヤナセ専用。
通りの突き当たりは船路橋で、工事中。以前仕事の合間に訪れたときには橋の向こうは都電工場の跡地で、橋の上には都電の線路が見えたものだが、いまや橋の向こうはSMAPがCMに登場した「芝浦アイランド」で、もやはその面影はまったくない。金杉橋からここまで私たちが走ってきたのが、都電の工場入庫線だったそうだ。
旧海岸通りは運河を渡り、モノレールの下をくぐる。芝浦アイランドへの真新しい橋が架かっているのに気を取られていたが、右へ行けば田町の駅で、このあたりは祖父の実家があって、幼い頃よく連れられてきたところだ。JALシティホテルの前を快調に飛ばすモトを引き止めて思わずそんな話をする。
八千代橋を渡り、工場跡地に大きなオフィスビルが林立する芝浦を抜けて、大井埠頭へ向かう新幹線の回送線をくぐる。下水処理場、土曜日なので人気がないビル街は、20年前の休日に訪れた工場街を彷彿とさせる。食肉市場を過ぎると、天王洲橋で、ここまで少し飛ばしてきたので、橋の上で一休みする。弓なりに中央が高くなった橋の上は、案外眺めがよくて風がない時には休憩に向いている。漕ぎだせば下り坂なのもよい。

品川シーサイド駅が背後にできた東品川あたりも、大きく変貌した街だ。かつて青物横丁の駅から歩くのが億劫で、品川の高輪口から競馬場行きのバスで訪ねた頃は、確かタバコ工場の跡地だったはずだ。交差点の角に、緑の蔦に覆われた古い工場が残っていたのに、少し安堵した。
運転免許試験場の前にあった教習所は、いつのまにかマンションになっている。試験場にはおっかない顔をした教官がコースをうろうろとしていた。あの試験場でよくも免許試験に合格したものだと思う。
その鮫洲橋の先で、首都高1号線をくぐる。金杉橋から先、かなりのスピードで飛ばしてきたので、しながわ水族館の開館時間には間に合いそうだ。水族館へは高速沿いに行けばよいのだが、高架下の薄暗さを避けて、競馬場へ向かいまっすぐ走った。
都会とは違う馬の匂い。通りは交差点を過ぎてそのまま競馬場の構内に吸い込まれていく。ママチャリに乗ったまま走って行く家族連れは厩舎の職員だろうか。開催日ではない競馬場は静まり返っていて、駐車場だけが賑やかだった。広い駐車場を活用して、フリーマーケットをやっているらしい。
スエヒロのある交差点から高架下の歩道を行く。水族館はしながわ区民公園の中にあるのだが、その公園の入口がなかなか見つからない。鈴ヶ森まで高速の下を走っていって、昔の運河の橋の上からようやく入口を見つけた。あとは水族館を目指すだけだ。垣根の向こうは競艇場で、モーターボートのうなり声が聞こえてきた。
運河跡に作られた人工池のほとりに2台を停め、リヒトをチャイルドキャリアから抱え降ろした。ちょうど海獣のショウが始まるところで、間に合ってよかった。

Category(s)
ときどき旅
The URL to Trackback this entry is:
http://www.mobileplace.org/dias/blog/heiwajima/tbping
« January 2009 »
Su Mo Tu We Th Fr Sa
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Recent comments
Re:re: Quake Hits Damshung ディディ 2008-10-07
Re:Ooma Ferry Route Suspension にだて 2008-09-10
Re:Woeser Intimidated in Lhasa Woeser Dawa 2008-08-26
新華網で続報 days 2008-08-06
130件のコメントスパムを削除 days 2008-07-31
Re:A Political Prisoner ディディ 2008-07-25
Re:Love from Around the World ディディ 2008-07-08