Monks Protest Amid Festival Tensions
リタンの夏の風物詩と言えば、大草原で行われる競馬大会。地元に伝わる「ケサル大王」の叙事詩を再現しようと行われる伝統行事だ。が、2008年と昨年は連続して中止になってしまった。
原因は2007年のこの大会の際、ひとりの若者、ロンゲ・アダがチベット独立を叫び逮捕されたこと。ロンゲ・アダはその後有期徒刑8年の判決を受け、拘束されたままだ。ITSNが出したレポートの日本語訳がルンタ・プロジェクトの中原さんのblogに掲載されている。
ダラムサラ発RFAの最新ニュースはこのリタンでの夏の事件。
年に一度の競馬フェスティバルの時期が近づくにつれ、四川省のチベット自治州で緊張が高まる最中、地元の人々が2人の僧侶による抗議を支持するという出来事があった。
リタン情報筋によれば、僧侶2人は木曜日(12日)、リタン(理塘)の街頭でチベット国旗とダライ・ラマの肖像を掲げて行進した。彼らは町の中心の商店街を回り、地元の人々が逮捕をさせないよう助けるまで、ダライ・ラマへの支持を訴えた。
「エンジン騒音と激しい交通のために、僧侶が『ダライ・ラマ万歳』と叫ぶのを聞いたのは近くにいた人たちだけでした。やがて公安がその場にやってきましたが、たくさんのチベット人たちが集まり、誰がその僧侶なのかわからないようにして逮捕を逃れました」。事件以来毎年のように、当局は今年も競馬フェスティバルの開催を禁止した。年に一度の競馬フェスティバルはチベット全土から5万人の観客を集めるほどだった。
地元当局は2人の僧侶の投降を呼びかけているが、まだ捕まっていない。
「中国公安はポスターなど目立った広報ではなく、口伝えに僧侶たちの自首を呼びかけています。もし自分たちから自首すれば、その後の扱いがよくなると言っています」。
リタン公安局の職員は電話取材に対して事件を確認したが、詳細は話さなかった。リタン在住者は僧侶たちの身元がまだわからず、拘束されていないと語った。2007年のフェスティバルでは、Yondruの遊牧民グループのひとり、ロンゲ・アダがステージ上の中国人職員からマイクを奪い、ダライ・ラマへの支持を訴えるとともに、この精神的指導者がチベットに帰れるよう北京政府に要請した。演説の一部はビデオに撮られ、海外のチベット支援団体を通してネット上に拡散されている。
ロンゲ・アダはすぐに拘束され、国家分裂と政府転覆を企てたとして8年の有期徒刑判決を受けた。
彼の拘束は、5000人以上のチベット人による1週間にわたる抗議に発展した。彼の釈放はもちろん、抗議はダライ・ラマの法話を聴けるようになることや、テンジン・デレク・リンポチェを始めとする政治犯の釈放も要求してのことだった。
公安と軍、2000人が鎮圧に乗り出した。抗議参加者の多くはフェスティバルのために遠くからやってきた遊牧民たちだったが、地元のチベット人指導者の呼びかけに応じて退却した。
当局はすぐに「愛国再教育」キャンペーンを展開し、一帯からチベット人公務員を排除した。また2007年の事件に関連して逮捕されたチベット人2人の解放を、中国当局は遅らせている。
当局は以前、近くの僧侶、ジャミヤン・テンジンが8月3日に釈放されると発表していたが、その後、出身村の人々に「10月より前に釈放されるとは期待しないほうがよい」と連絡して、人々の憤慨を買った。ジャミヤン・テンジンは2007年10月、競馬事件の後に始まった愛国再教育キャンペーンに反対して拘束された。
同様に遊牧民のジャリブ・ロトも刑期が満了する9月3日の1ヵ月前には釈放されると期待されていたものの、現在も拘束が続いている。ジャリブ・ロトは2007年8月に拘束され、ロンゲ・アダが演説する写真を海外のチベット支援団体に提供するのを手助けしたとして、諜報罪に問われていた。
今年も残念ながら「真夏の叙事詩」は上演されなかったが、集落単位でのローカルなお祭りはやっていたようだ。雲南太郎さんのレポートが秀逸。どんな競馬なのか、彼の写真も見てほしい。
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