No One Can Tell Protesters to "Shut Up"
His Holiness Dalai Lama stops at Narita
タイトルは、CNNの記事から。ダライ・ラマ法王が10日、デリーからシアトルへ向かう途中で成田に降り立った。
その間の予定はごく一部の関係者にしか知らされておらず、朝7時の到着予定時間にはチベット国旗を掲げた多数のチベットサポーターが到着ロビーで待ち受けたが、法王は成田ヒルトンホテルにそのまま向かい、「午後にまたお会いしましょう」との言葉をテレビクルーに残して休養に入った。
ヒルトンのロビーは在日チベット人やその家族、チベットサポーターにインタビューする報道陣で一時騒然とした。法王に会えそうか、と質問するテレビクルーに対し、自分に会っていただくぐらいなら、その分十分お休みになってほしい、私たちチベット人は会えなくても出迎えに来るのが当然の礼儀だと思っているだけだ、との在日チベット人の返答を私は傍で聞き、私たちの理解不足を思い知らされた。
記者会見の前半は日本のメディアが報じている偏見を覆そうとするもの。「私たちは反中国ではない。北京オリンピックを中国国民が開催するのは当然の権利だし、私たちはそれを応援している」と、聖火への妨害行為と一線を画す一方で、チベット各地でのデモ、各国での抗議行動について「それぞれが思っていることをどのように表現するかは、それぞれの自由だ。誰にも黙れという権利はない。ダライ・ラマでさえも」と語った。
ダラムサラを始め、世界各国に亡命チベット人コミュニティがあり、それぞれにダライ・ラマやチベットへの思いを抱いているが、そこから発する行動はそれぞれが自分たちで実行していることで、ダライ・ラマはその自由を尊重している。ダライ・ラマは亡命政府の民主制を重んじ、自ら退位することさえ口にしているのだ。チベット人やチベットサポーターの行動が多かれ少なかれダライ・ラマの影響を受けているとは言え、彼らは誰しもダライ・ラマに命令されてそれを行っているわけではない。中国政府への反論でもあるが、日本でもダライ・ラマが民主主義を指向していることに触れた報道はまったくないと言っていい。
「問題は、チベットではその自由がないことだ。私たちは独立を望んでいるわけではない。自治を求めているだけだ。チベットの『自治』は名ばかりになっている。本当の自治は行われていない」。いつになく険しく、強い調子でダライ・ラマは語った。こんな猊下を見るのは初めてだった。
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シュプレヒコールに関する見解が正しくないとの指摘があり、一部削除しました。