No Reason to Not Celebrate New Year
10日からラサには中国国務院が招待した海外報道陣が4日間の予定で滞在している。
西蔵新聞中心(チベットニュースセンター)によれば、10日、一行はジョカン(大昭寺)を訪ね、「3月27日に欧米メディアに弾圧を暴露した」僧侶へのインタビューが行われた。
「私はあの時、報道陣を誤った方向に誘導しようとしました」。27歳の僧侶、ロジャはこのように釈明した。当時西側メディアは、3月14日事件により100名以上の僧侶が亡くなったと報じていた。
事件後、ラサは完全に正常を取り戻したとロジャは話す。当時に西側メディアの報道が偽りであったことも理解し、「あれはそうした報道に接した僧侶として、焦りを感じての行動だった」と弁解する。現在彼は同僚僧の助けで修行に努めている。
その後懲罰があったかとうかという質問には「私は真実を知らずに行動したのだから、処罰は受けなかったし、逮捕もされなかった」と彼は答えた。「生活はすべて正常で、何もつらいことも心配事もはない」。彼は中国の一国民として、法律知識を学ぶのに努力しているという。
記事は続けて大昭寺民主管理委員会のガワン・チュキ副主任への取材を紹介している。それによれば、3月の事件でジョカンには逮捕者はなく、僧侶の人数も減少していない。現在僧侶は117名で、2005年の125名に比べれば若干減っているが、ガワンが着任した1988年の69人に比べればかなり増えているという。
夜には記者会見が行われ、チベット自治区人民代表大会常任委員会のペマ・ツェリン副主席が報道陣に対するスピーチを行った。国内各紙にもこのスピーチを元にした外電が既に伝わっているかもしれない。
最近一部の国家や都市がダライ・ラマに栄誉市民の称号を与えて、さまざまに彼を持ち上げているが、これは中国人民の感情を無視した深刻な内政干渉だ、と彼は語った。
ダライ・ラマは一介の宗教人であるものの、その宗教を代表してはいない。彼はいわゆる「チベット亡命政府」の代表にすぎず、いわば反中国勢力を代表するひとりだ。ダライ・ラマはチベットの人民のために何ひとつよいことをしたことはなく、やることと言えば人民の利益に反することばかりだ。国際社会と有識者はこのことについて十分認識を持ってほしいとペマ・ツェリンは警告した。
「報道によれば一部の国家はまだダライ・ラマの活動を支持しているようだ。これらの国家指導者がよく考えられることを希望する」。中国への内政干渉は、中国との関係を壊すだけで、何も利益がない、と彼は語った。
イタリアのローマ市、ヴェネチア市でダライ・ラマ法王が「栄誉市民」を受賞したことについて、中国政府は過敏に反応しており、北京でも外交部のスポークスマン姜瑜が強い不満と反対とを表明している。
ペマ・ツェリン副主席はまたロサルへのボイコットにも触れ、「新年を祝わない理由はどこにもない」と記者の質問に答えている。
彼は、最近3月14日の事件から1周年、それがチベットの新年と重なると煽動する勢力があるという。その目的はいわゆる「チベット問題」の国際問題と見なし、危険を温存しようとするものだ。「新年を祝わないということは聞いたことはあるが、少数派の意見だ。私はチベット民族を信じているし、とりわけ農牧民のあいだでは新年を祝わないことには批判的だろう。チベット人はみなこのおめでたい日にお祝いをする」。
チベットが現在抱える問題については、ダライ・ラマグループによる妨害と破壊活動の防止を挙げ、「ダライ・ラマグループがチベットの人民に対して責任を負うというのなら、いますぐ分裂活動をやめなければならない。チベットの生活向上に集中し、チベットの人民によりよい生活をもたらさねばならない」と指摘した。
ラサ市政府は、慣例によりチベット暦新年の7日間、2月23日~3月1日を休日とすることを発表している。
法王に「よりよい生活をもたらしてほしい」と祈る気持ちは、中国の内外で共通している。これがひょっとしたら副主席の本心なのでは、と思わせる。
「農奴解放記念日」の報道でもそうだったが、西蔵新聞中心(中国国内向け)の報道は、一見ダライ・ラマ批判の強気だが、遠回しには法王を擁護しているようにも読める。深読みし過ぎだろうか?
本当に行間から読み取りたいのは、勇気あるジョカンの僧侶たちの安否だ。慎重に選ばれた僧侶たちへのインタビューからは残念ながらわからないままだ。
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