Quake Critic Arrested
Article from Radio Free Asia
High Peaks Pure Earthを発端に、チベット人作家ショクドゥン逮捕の報がネットを駆け巡ったのがきのうの昼頃。彼は青海民族出版社の編集者でもあり、2008年の事件を扱ったドキュメンタリー『開天僻地』を書いている。本名はタギャ。23日の彼の逮捕は、歌手のジャムヤン・キや学者のラモ・キャプらと連名で出した青海大地震に関する公開書簡に関連しているとみられる。
彼の逮捕を最初に伝えた西寧のチベット語サイト、www.sangdhor.comは現在アクセスできなくなっている。
きょうのRFAがこのことを記事にしている。
青海省当局は政府の地震救援活動を批判する公開書簡に署名したチベット人作家を逮捕した。彼の妻が明らかにした。
ショクドゥンという筆名で知られるタギャ氏は、チベット人を中心に2000人以上が犠牲になった震災への哀悼と、中国政府の救援に注意を促した4月17日の公開書簡に署名を連ねた著名人8人ののひとりだった。
「中国政府は12日に我々の書店を閉鎖するよう命令し、夫の書物を押収しました。4月23日にはチベット人2人を含む5人の公安職員が自宅に来て、夫を連行しました」とタギャ氏の妻、ラツォさんは話した。
「食べ物を差し入れようとしましたが、当局は面会を許可しませんでした。たぶん食べ物も渡されていないでしょう」。
彼の娘によれば、タギャ氏の逮捕容疑は国家分裂罪だという。
公開書簡は食糧、衣服、医薬品を被災者に届けるよう呼びかけるとともに、公的機関の救援を避けるよう警告していた。
中国政府に批判的なBoxun.comなど複数のWebサイトに投稿された公開書簡には、「不正はどこに潜んでいるかわからない。信用できる被災地関係者に直接寄付をしたほうはよい」「助けにいこうとした人々を政治的な理由から被災地に行かせなかった党は信用できないだろう。同様に党の代弁者からの報道を信じるな」などと書かれていた。
この書簡が逮捕につながったかどうかはわからないが、中国政府はチベット地域での救援活動に関するどんな批判も避けるよう苦心している。
英国在住の人権活動家、シャオ・ジャンによれば、当局には書簡が現地の草の根NGOを勇気づける一方で、政府の救援活動の成果と信頼性を脅かすものに映ったのかもしれないという。
「NGOは腐敗していると言われる地方官僚組織を迂回して、被災地で救援金を活用するだろう。政府は草の根NGOの発展と成長を気にしている。これらNGOは地元の人々から信頼を得ているからだ」。
VOTによれば、公安がタギャを連行しようと自宅にやってきたのは午前3時だったという。現在は西寧第一看守所に収容されているとみられるが、拘束状況は不明のままだ。
西寧第一看守所はトンドゥップ・ワンチェンの収容先でもあり、政府のやり方はトンドゥップ・ワンチェンの拘束から2年経っても変わっていないことを示している。
High Peaks Pure Earthによれば、タギャはチベット人が現在の状況を打破するためには、伝統的な仏教文化を捨てて近代化すべきであると主張していたという。仏教信仰をネガティブに捉える「新学派」の主張は文革を思い出させるとか、共産党的だとかと嫌悪される一方で、チベット人の中でも一定の支持を集めているようだ。
問題の公開書簡はこんな感じ。
被災地のみなさん、そして被災者を心配されるみなさんへ
4月14日早朝の7時49分、M7.1の地震がカムの玉樹県を襲いました。報道によれば1万人が負傷したと伝えられていますが、実数は発表された数を超えるかもしれません。この地震はカンゼ県のペユルとデルゲ、ザチュカにも被害をもたらしました。
私たち、平和を愛する弱小民族(チベット人)は、権力、武力や暴力だけに脅かされているわけではないことがわかりました。天災は突然起きました。耐え忍ぶことで、苦難のときにも涙を流さず、立ち上がった先祖の教えに従うしかありませんでした。しかしいつまでも先祖の教えにこだわってはいられません。私たちは頬に伝う涙を拭わなくてはなりません。取り返すことのできない死者を抜きにして、家族とともに生きていかねばならないことを思い出さなくてはなりません。
状況がどんなことになっても、血や肉を分け合い、決して分けられたり、国民気質を金で買われたりすることがないように、私たち青海省西寧に住む作家一同は被災した玉樹の兄弟姉妹に弔意と同情を伝え、死者を哀悼し、救援金を用意して、一刻も早く被災地を訪ねたいと考えています。
しかし、党組織が信じられないように、党の代弁者からの報道も私たちは信じたくありません。党組織は、政治的な事情から、救援隊の被災地入りを一時制限しています。私たちが書簡を書いたのはこのためです。このこと以外に私たちには何もできません。この書簡で真心と誠意を示したいのです!被災した人々へ食糧や衣類、医薬品を送るようすべての学者と聖職者が呼びかけることを要望するといった覚え書きないし声明文を私たちは出したいと思っています。
一方でどうか税務署に税金を納めるかのように、決まった組織や団体に寄付をするのはやめてください。寄付に値すると本当にあなたが信用した人に託すのが一番です。その人が汚職や横領が絶対にないと証言できるからです。西寧市民の痛みと無力さを代表して。
ジャムヤン・キ(歌手、社会評論家)
タギャ(チベット学者、新学派世話人)
ラモ・キャブ(中国語・チベット語学者、新学派世話人)
タボ(大学教授、新学派世話人)
サンドル(チベット学者、新学派)
サンゲェ・トンドゥップ(チベット学者)
メンラ・キャブ(アーティスト)
マイチェ(学者)4月17日(原文はチベット語)
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