Personal tools
Document Actions

Steam Locomotive runs Moka

by Days posted at 2007-11-04 23:20 last modified 2007-11-19 02:29
C12

ガソリン代が高いのと、クルマで出かけるのはリヒトがあまり喜ばないので、電車でどこかへ出かけることにした。シートベルトが嫌なのだ。
久留里、小湊、いすみ、東金、銚子、鹿島臨海、茨交、水郡、真岡、烏山、飛んで足尾と、東京から50〜100キロ圏内のローカル線を数えていって、足尾のわたらせ渓谷鉄道は桐生までのアプローチもさることながら、そこから終点までもまた距離が長いのでやめにした。戻って真岡鉄道にはSLが走っている。モトとリヒトを引き連れて、湘南新宿ラインを小山で乗り換え、真岡鉄道の起点、下館へ。2両連結の清潔なディーゼルカーに揺られて1時間。終点、茂木に着くと、構内のターンテーブルにC12型が蒸気を上げて待っていた。
土曜・休日のみ、1日1往復。下館からの下り列車には間に合わなかったが、帰りの上り列車の整理券はまだ売っていた。指定席でないところを見ると、あまり満席になることを想定していないのかも知れない。
茂木は本田技研工業が開発した「ツインリンクもてぎ」がある町。きょうもイベントをやっているのだが、駅前からツインリンクまでは約4キロ、タクシーで行くしかない。駅前通りから国道123号に出てみるが、日曜日に開いている商店は少なく、バイパスができたためにクルマも少ない。それに引き換え、バイパス沿い、逆川の河川敷にできた「道の駅もてぎ」は大盛況だ。
さて、客車3両編成のSL列車に乗り込んだ私たち。座席は満席には足りないが、そこそこ埋まっていて安心した。リヒトがはしゃいでいるうちにすぐに出発。窓を開け、車窓を眺める。茂木の町内を過ぎると、すぐにさっきの「道の駅」。案内所には通過時刻が書かれていて、広場にいた人々が手を振っている。私たちも手を振り返す。SLは長い坂道に差し掛かり、途端に速度が落ちる。国道を並走するワゴンの中からも、家族連れが手を振っている。それを見つけたモトが、また懸命に手を振る。ときどき石炭くずが飛んできて、目に入って痛い思いをする。顔も次第に煤けてきたみたいだ。

車窓から見る沿線の人たちは、列車を応援して手を振ってくれている。一生懸命石炭をくべてSLを走らせている機関士の姿、1枚1枚の整理券を窓口で売る駅員の姿を見ているから、私たちは彼らに代わる気持ちで、それに手を振り返す。なんて幸せなんだろう。ローカル線からは、列車を走らせる鉄道員や沿線の人たちの愛情が伝わってくる。
が、愛情だけではどうにもならないことがあることも、私たちは知っている。ここ数年では、北海道のちほく高原鉄道、石川ののと鉄道能登線、宮崎の高千穂鉄道がそれぞれの事情で廃線となってしまった。私にとって、いつか乗ろう、あるいは再訪したいと願っていただけに、残念でならない。
真岡鉄道が走る北関東でも、87年に筑波鉄道が、昨年には鹿島鉄道が廃止されている。いずれも合理化のために関東鉄道から分離された路線で、乗客減に歯止めがかからず、経営が続けられなかったという。
冒頭に引き合いに出したわたらせ渓谷鉄道も、黄色信号の灯っている路線のひとつだ。沿線自治体による再生協議会から2009年までの赤字補填を受けられるようになったものの、その後も支援が受けられるかどうかはわからない。そもそも赤字路線だったのに沿線の期待があったからJRから分離されて第三セクター鉄道になったはずで、それが黒字にならないから廃止だというのでは、県や市町村関係者の期待は金目当てでしかなかったのかと思えてくる。

廃線跡は寂しい。数年は代替バスが往復して、線路の跡をたどることができるが、それさえもなくなってしまう地域が多くなっているように思う。もともとバス路線の新設・廃止が許認可制から届出制になり、全国的にバス路線が減ってきているのだ。以前鉄道が走っていたと地域も例外ではない。クルマのほうがバスより便利なのだから。
しかしこれで困るのが免許を持たない児童、生徒、高校生だ。通学、外出のたびにクルマで送ってもらうか、長い距離を自転車で行くしかない。雨の日、夜道は大変だ。事故の遭遇率も高くなるだろう‥‥。だから、バス路線やローカル線を走らせ続けることは、大事なことなのだと思うのだ。
現実的にお金が足りないのであれば、税金の投入を躊躇すべきではないと思う。全国の鉄道、バス事業者はこの経営難に直面してギリギリまで合理化を実施しているし、それがモラルハザードを生む心配はないだろう。みんなに優しい地域の交通ネットワークを維持するという合い言葉で言えば、国土交通省が固執する高速道建設と方向性はまったく変わらない。予算案審議では、道路特定財源が余っている、余っていないと議論がかしましくなりそうだ。話がおかしな方向に行く前に、全国のドライバーが払っている2倍の「暫定税率」の正しい使い途としてぜひ検討してほしいと思う。

Category(s):
ときどき旅
The URL to Trackback this entry is:
http://www.mobileplace.org/dias/blog/steam-locomotive-runs-moka/tbping
Add comment

You can add a comment by filling out the form below. Plain text formatting.

(Required)
(Required)
(Required)
(Required)

« May 2012 »
Su Mo Tu We Th Fr Sa
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
Recent entries
Okirai days 2012-05-07
Aneyoshi days 2012-05-06
Takatoe days 2012-05-05
Tateshina days 2012-05-04
Two Tibetan Cousins Self-Immolate in Dzamthang days 2012-04-20
Monk Dies a Week After Burning days 2012-04-08
Growin' Up days 2012-04-07