Tibet Clashes
What's happen in Lhasa yesterday
正直、ここまでチベット人が本気だとは思わなかった。各都市での支援の動きに呼応するかのように、デプン寺やセラ寺を始めとする僧院の僧侶たちがデモを始め、それに対する中国政府の制止(または弾圧)を引き金として、怒った市民が抗議行動を展開している。多くは公安や軍に鎮圧されているようだが、まだ散発的に衝突が続いているようだ。
きょう中国政府は外国メディアに対して、この騒動が「ダライ・ラマ一派の陰謀によるもの」と発表したが、いかに法王とは言え、崇高な僧院の僧侶たちがその煽動に無思慮に乗って動くとはとても思えない。ましてや法王がこんな勝ち目のない騒動を煽るようなことをするだろうか?
僧侶たちは間違いなく、北京オリンピックに照準を合わせて、捨て身の覚悟で訴えているのだ。中国政府がこの揺さぶりをどのように受け止めるかによって、オリンピックの成否が変わって来るかも知れない。だから、私たちはこの動きを注視すべきだ。1980年代後半の戒厳令の頃から比べると、ラサにはデパートが建ち、ファーストフード店が開業し、携帯電話が普及している。空港への高速道路や鉄道も開通し、中国の他の都市と変わらなくなってきている。事態はそこで起きているのだ。
日本での報道は、死者10人とか、80人という目撃者もいるだとか、AFP電の写真を使って伝えるばかりだが、事態とその背景は数字で語れるようなものではない(どうせ中国政府が発表する人数には、チベット人の数は含まれていないのだ)。BBC NEWSは14日に起きたラサでのデモ隊と治安部隊との衝突について、目撃者の談話を拾っている。
The Economist誌特派員James Milesによると−−
こちらはまだ夕方です。チベット人が多く住むラサの旧市街は、日中から続いた騒動がほぼ収集されているようです。とは言え、まだ中国人経営の店舗やレストランなどへの襲撃が散発的に続いています。店の中の物が通りに投げ出され、ごみと一緒に燃やされています。
最大の疑問は、この後どうなるのか?ということです。治安部隊は変わらず市街に展開したままで、いつ撤収が始まるかはわかりません。
政治的な問題ではありますが、オリンピックを控えて流血の事態を避けたいがために、北京政府は優柔不断に陥っているのではないでしょうか。
目撃者によると−−
市街は炎に包まれていた。かなりの数の軍隊が町に展開しているのを見た。
まったく突然こんなことになってしまった。中国人経営の店はみんなチベット人に焼き討ちされている。
通りには戦車が走っている。催涙弾。担架に乗せられて運ばれて行く人たち。普通のチベット人たちがおかしくなっている。
水曜日の暴動を目撃した人の証言−−
警官がいました。制服の警官を寺院の中で見たことはいままでなかったのですが、少なくとも2つの寺の中で、無線交信しているのを見ました。
僧侶が人々に突然駆け寄ろうとしたところへ警官が現れ、そこから追い払うように殴ったり蹴ったりしました。それで僧侶たちは寺に逃げ帰りました。
旅行者のジョンは−−
きのうまでラサにいました。6日間ラサにいたのですが、そのあいだに有名な問答を見るためにセラ寺を訪れました。
着いたのが問答を行う寺の広場から僧侶たちが逃げていくところでした。僧堂は公安によって封鎖されていましたが、私たちは僧侶が公安要員に殴られたり蹴られたりしているところを目撃しました。僧侶たちは、回廊に座らされ、公安要員がその両側を囲んでいました。
私たちの一行はセラ寺から閉め出され、ラサ市街に戻りましたが、その車窓からも迷彩服姿の人民解放軍を載せたトラックを間近に見ることができました。道路はすべて封鎖されていました。
カナダから訪れた人によると−−
先週チベットにいたときに、セラ寺で暴行を受ける僧侶を目撃した。私たちの一行は僧坊へ行くことができず、そこへは観光客が行けなくなっていると言われた。
中国人ガイドからは一切撮影禁止と言われ、バスの車窓から僧坊を見ているあいだにも、公安が私たちを厳しく監視しているようだった。
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