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Tibet's Water Pollution and China's "Global Warming"

by Days posted at 2009-12-31 00:12 last modified 2009-12-31 00:12
ギャマ郷の採掘現場

12月最大のがっかりニュースは、COP15が効果的な成果を上げなかったことだ。これだけ気候変動に関して神経質な意見が世界中にあふれているというのに、国際政治はそれを科学から政治経済の問題に置き換えてしまい、利害を対立させることになってしまった。
12月が終わる前に、そのCOP15期間中にウーセルがRFA向けに書いた原稿をBlogに載せた「チベットの水質汚染と中国の『地球温暖化』事情」を訳しておく。なかなか日本語訳に手がつかなかったあいだに、High Peaks Pure Earthが先に英訳を掲載しているので、頼りない日本語での不明点はそちらも見てください。

地球温暖化の話題があちこちで聞かれ、主要国の首脳や環境保護団体は気候変動を抑制しなければならないと口を揃えて言う。
権威ある国際科学報告によれば、温暖化は「すべての人類の生活に影響するが、とりわけ貧しい社会において深刻である」という。温暖化の原因である環境汚染、地形の浸食と砂漠化、森林資源の現象、水汚染、有毒物質による汚染などは「地球上で最後の天国」と称されるチベット高原でも見られ、しかもこれらは人為的なことと無縁ではない。

とりわけチベット高原では水質汚染が深刻化している。経典の中でアティーシャは「雪域の水、口当たりはさわやかで、新鮮清浄、澄み切っていて香りもよく、お腹を壊すこともなく、心を潤す。チベットの水にはこの8つが優れている」と書いているが、今はどうか。
ジョカン寺の僧侶、ニマ・ツェリンは、出家して以来、ずっとラサ河の水を飲んで暮らしているが、病気になったことはないと筆者の質問に対して答えたが、今後もそうであるという保証はない。

清らかな流れがどのようにして濁ってしまうのか。
ラサ河の上流には長い歴史を物語る文化的歴史的価値のあったり、豊かな天然資源が眠る場所が多い。例えばメトコンカ(墨竹工卡)県のギャマ(甲玛)郷はチベットの歴史的英雄、ソンツェン・ガンポ誕生の地である。そこには美しい風景だけでなく、銅、モリブデン、鉛、亜鉛、金、銀など様々な金属も眠っており、その量は1200億元相当にもなるという。当然のことながら、欲望に飢えた山師が中国中から集まってくる。
中でもギャマ銅鉱山は日量1万2000トンとチベット高原でも最大規模の鉱山だ。この採掘権は国務院傘下の中国黄金グループが保持している。

「チベットの石匠」と名乗る漢族鉱山関係者はBlogで吐露している。
「この美しい風景の地下は傷だらけになってしまっている。ギャマ鉱山ではもともと4、5社が採鉱していた。さらにこれらの会社はたくさんの下請け会社に採掘権を分割していた。これらたくさんの会社がそれぞれ複数の坑口を山の斜面に空けていき、ボタ山が次々にできていく‥‥」。

数年前、ギャマを訪ねてわかったことは、鉱山の汚水処理システムが機能しなかったり、処理そのものを行っていないために有害な化学物質を含んだ水が流出していることだ。付近の村落では飲用水として使うことができなくなり、遥か遠くの汚染されていない山奥から原始的な水道を引くことを強いられている。ハダカムギの田畑からの収穫量は激減し、牧草からも有害物質が検出されている。
事態が深刻になるに従い、家畜の死亡が頻繁になり、前例のない難病にかかる農牧民が増え、生活が困難になってきている。

地元の農民は汚染問題の解決について、いままで複数回にわたり環境部門に求めてきた、
「採鉱の開始以来、4000ムー(約267ヘクタール)の田畑が蝕まれ、ましてや草地や樹木、家畜、野生動物への被害は計り知れない‥‥。我々は上級庁にも訴えたが、なぜ施設が稼働開始する前に言わないのかと、かえって非難を受けた。我々はただの農民で、鉱山施設の立地がこのような悪い結果をもたらすとはとても予想できなかった。今年、会社はさらに大規模な施設を建設しようとしており、我々住民の反対に対して、郷政府は我々に同意を強制しようとしている‥‥」。昨年彼らはこのように言っていた。

今年6月20日、チベットでいままでに起きたことのないほどの旱魃によって、ギャマ郷の鉱区はチベット人の飲用水を鉱石の洗浄に転用したため、生活水源が汚染された。チベット人たちは激しく抗議したが、漢族労働者の暴力に遭い、数人の重傷者を出す結果になった。
チベット人は郷政府にも抗議のため集まったが、当局は数千人の軍警により鎮圧し、「分裂」煽動の名目でチベット人たちを拘束した。
そもそも資源開発による水質汚染等の問題なのに、チベット人を統治するのに口実を欲しがっている当局によって政治問題として扱われてしまったというこの事例は、本当に人々を失望させる。つまり彼らは社会、経済に関するすべての問題を政治化し、遠慮なくチベットの人々から略奪し、天然資源を我がものにできるようにしているのである。
さらに嫌になるのは、チベット人を脅かす乱開発が、チベット特有のもうひとつの危機を促そうとしていることだ。これはまさしく地球温暖化論議の一部とは言えないだろうか。

このほか、ウーセルの元記事には、ギャマのチベット人が撮影したという採掘による環境破壊、住民の健康被害、死んだ家畜などの写真が9枚と、「チベットの石匠」さん撮影の写真が掲載されている。

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