Wi la mola
『ウィ・ラ・モラ オオカミ犬ウルフィーとの旅路』
カナダの森で出会ったオオカミ犬。
美しい、小さな森の命に、私は完全に恋に落ちてしまった−
12月に嬉しい知らせが届いた。ウルフィーの本が出るというのだ。
千恵さんから年賀状代わりのメイルで発売日を教えてもらい、その日に都心の書店に行ったのにまだ配本されていなくて、ネットで注文して今週ようやく手に入れた。懐かしいエピソードの数々、そして初めて知る体験談。2004年の千恵さんの旅は、こんなにも深いものだったのだと、改めて実感した。
千恵さんとカツさんは獨協大学探検部出身で、在学中から何度もカナダのマッケンジー河流域を旅しながら、フィールドワークをしていた。
当時千恵さんは、カツさんと彼がマッケンジー河流域から連れ帰って来たオオカミの血の入ったラフカイと一緒に東京の山奥で暮らしていて、マッケンジーの話が面白いのでぜひ翌月のイベントで話してほしいと私から依頼のメイルを送っていたところが、なかなか返事が来ずにやきもきしていた。
1週間経って、「今、ユーコン準州のホワイトホースにいます」と返事が来た。必ずそのイベントに間に合うように帰国します、と。
人づてに、千恵さんはカナダで、人生を方向付けるような運命的な出会いをしたようだ、と聞いた。
そしてそのイベントに彼らが連れて来たのが、白い毛並みの精悍な少年犬、ウルフィーだった。
どうして彼女がオオカミ犬を連れて旅をすることになったのか、その「運命的な出会い」、そしてウルフィーが導いた太平洋沿岸の動物たちとの不思議なつながりについては、その本『ウィ・ラ・モラ オオカミ犬ウルフィーとの旅路』をぜひ手にとってほしい。
副題からつい興味はウルフィーのほうに行ってしまうけれど、読み応えがあるのはむしろ千恵さんの旅の方法であり、考え方であり、行く先々で出会う人との接し方である。どうしてここまでナチュラルに生きることができるのか、思わずうらやましくなる。包容力のあるカナダの土地と、明るい彼女の性格と、偶然降って来たウルフィーとが生んだ奇跡の旅の物語と言っていいかもしれない。
「ウィ・ラ・モラ」とは、アラートベイの先住民の言葉で "We are all traveling together" の意味。そう、人生は旅なのだ。そのことを千恵さんはこの本で噛んで含むように教えてくれる。
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美しいカバー。
ほぼ毎週行ってる出版社の編集部なのに
不覚にも気付きませんでした。
次回、要チェックします。
実はカバーは真っ白で、写真の部分は帯なのです:)